SFR-Meshシステムは将来安定してSFR基地局をVoIP接続するインフラを提供し、VoIP機器が無いユーザーにも広くRF通信を起点としてSFRを通してより多くの方と通信できることを最大の目的とし、7K2LGO 佐藤個人により独自に開発を開始し、現在自身のサーバーにて稼働しております。

2026年5月時点で今回開発したLUTG制御方式の実証実験は成功いたしました。

既存のシステム環境の延長線上で新しいLUTGとSSOTを中心とした接続制御技術の開発と実証まで到達したのが現在地です。

 

課題事項

システムのライフサイクル

ベースとなっているサーバープログラム自体のインストール作業を含めた再現性が著しく悪く稼働に至るまでが困難が多く、また、ライフサイクルの問題がありるのも事実です。

この制御方式を用いて将来のOS等の更新対応のため、基本的な部分を改善する必要があります。 また、この実験と通じSFR基地局の管理者の皆様のホットスポットの管理でそれなりのご苦労があることが分かりました。 また現在利用しているPi-Starを安定して稼働するためにはハードウェアの選定、また、遠隔地に設置されている設備の管理の負担軽減も重要であることを学びました。 現在この対策のための手法を用意しているところです。

将来にわたる安定運用の為にはOSのバージョンアップ対応、DATA通信収容、安定性向上のための専用SFR接続システムの実現などが必要ということが分かり、改めて新規開発とする必要があることが分かってきました。 今後本格的に運用には根本的な部分からすべて新規に作り直し寄せ集めのシステムではない状態で将来性を持ったシステムにする必要があります。

 

オープンループ

いくらサーバーが様々な制御をしても、サーバーの外のすべてが制御なく勝手に動いている状態です。

DMRはよく考えられたデジタル制御のお約束でこれを勝代することで限られたチャンネルリソースを有効活用するのが目的です。 そこに制御のない仕組みを出入り口に置くことは樹夫興を悪化させます。

ユーザーの無線機からの送信を優先することが究極の目的ですが、Origin/Target側双方があるのでバランスを取ることが重要です。 現地での無秩序な送信を如何ににコントロールするかが決め手になります。

DMR Tier IIではその他のアマチュア無線で行われる通信と同じくデジピーター基地局側ではすべてがオープンループとなっており、安定性はもとより、操作性の阻害要因、すなわち使い方が難しい・うまくつながらないという感想につながります。

 

1. サーバーとホットスポット間

これは現在開発したSFR-Mesh Adapterにより協調制御により解決可能

2. ホットスポットとSFR間

これは現在開発中のSFR-Mesh Adapter I/Fボードにより協調制御を実現、無秩序な送信を如何ににコントロールすることで解決可能。
具体的には音声ID自動送出機能を内蔵し、現地での更新状態やMeshセッション発生時の動作を居移調して制御・抑制する。 将来の様々な現地追加機能(Zello等のPoC接続その他音声案内等)を接続する際の優先順位を明確にして制御して共用する。 重要なのはそこに存在するRF音声通信です。

3. SFRとユーザー無線機間

DMR Tier IIではどうしてもここは制御できません。 どのデジタル通信方式でもデーターの取扱いの為なにがしかの「遅延「が発生します。 またネットワーク上の遅延も蓄積し人間が感じられる実体のある遅延が生じます。 唯一のアプローチとして、運用面での対策としてユーザーが「適切なブレイクタイムを取る」こと、緩和策としてDMRには「Color Code Free 」という良い機能がありこれを設定することのお願いです。

また、2段リンクは全く制御が介在しない、意図的な混信を与えてSFRが誤作動を起こしている現象です。 これも無秩序な送信でありデジタルの持つ制御を壊しています。 本来はこのような状況を防止するためにCCを管理して、誤作動を防止し資源の有効活用をします。

 

まとめ

実験は進めますが、将来の継続性と安定性を考慮しプロトタイプである現状のままで通常運用での展開に進むことは考えていません。 また、通常運用への展開には相当な工数と開発を継続する資金が必要となりますので相当な困難があるものと覚悟しています。

ETSIの規格の中でDMR Tier IIの特徴を最大限位活用している状態になあると考えていますが、このシステムが最善とも思っておらず、他のシステムや方式を否定する意図は全くなく、開発者の今できることを最大限行い、今出せる最善を尽くしただけですので、温かく見守って頂ければ大変ありがたいです。

冒頭の開発のねらいにて触れました「緊急時や災害時、防災でも実用となる、許容される性能」につきまして、簡単に説明いたします。 開発者は28年に渡り、消防、警察、港湾、航空の緊急業務や災害有事危機管理統合指揮所(EOC)の安全監理士官としての現場で、古くはFMレピーターからP25 Ph-2トランキングシステム等の業務無線も活用してきました。 その際のレベルを参考として、アマチュア無線と言えども、一定の許容されるレベルを維持できる仕様を目指しました。 これにはプログラムと開発のみで達成できるものではありません。 運用する設備や回線、それを維持する工数・脳数の総体がシステムとしての性能=ユーザーの使用感と体験につながる性質のものであることをご理解頂きます様お願いいたします。