もっと詳しく ― 仕組み

Meshセッションのしくみと制御

Meshセッションは SFR 1:1 のペア通信です。2つの SFRデジピーターを、その都度定義して動的に接続を発生・消滅させています。

Origin と Target

Origin(オリジン)

接続元の SFRデジピーター。入口です。Manual Dial で接続したい Target TG を入力し、Group Call として送信することで Meshセッションが確立します。

Target(ターゲット)

接続先の SFRデジピーター。出口です。

用語

Meshセッション SFR 間の接続を設定し、回線が確立してから切断し、回線が解放されるまでの一連の通信。
ストリーム 一方の送信者が無線機の PTT を押下してからマイクバックされるまでの、1連続送信。
フレーム DMR のタイムスロット1とタイムスロット2を合わせた1組のバースト(60ms の1つのバースト)。
VTERM 送信者が PTT を離したときに無線機から送出される制御信号。システムはこれでストリームの終了を検知します。

セッションステータス

 

通話が止まってから30秒で終了へ向かいます。誰かが話せばACTIVEに戻ります。 タップで拡大

状態 意味
ACTIVE(アクティブ) 移動局が送信中。
HOLD(ホールド) Meshセッション発生中で、誰も送信していない状態。30 秒保持されます。

VTERM 基準、VTERM 確認不可の場合は音声ストリームで判定します。
30 秒間なにもトラフィックが無いと Meshセッションは切断されます。音声フレームを確認すると ACTIVE に戻り、また新たな HOLD に移行します。

STANDBY(スタンバイ) Meshセッションが終了・消滅し、次のセッションを待ち受けている状態。通常のローカル SFR 運用です。

通信制限

切れる理由は3つあります。どれに当たったかで、次にやることが変わります。 タップで拡大

3つの制限が、それぞれ別に動いています。

1 Meshセッション ― 18 分

一連の Meshセッションは 18 分を上限としています。意図しない接続が長時間継続しないための安全弁です。

正規の Meshセッションが途中で切れることなく継続し、18 分に到達した際には ――

  • 現在送信中のストリームは、その送信が終了した際に強制 Time Out し、その旨が音声案内で放送されます
  • 18 分到達までに 30 秒の HOLD タイムで自動切断、または手動切断が発生した場合はそこまでです

1 ストリーム ― 3 分

3 分で配信切断されます。ほとんどの SFRデジピーターでは 180 秒の TOT が設定されています。

送信者により PTT が離されると VTERM という制御信号が無線機から送出され、システムはこれを感知してストリームの終了を検知します。

しかし、伝搬状態が悪かったりバッテリー切れ等の理由で送信が途中で途切れると、無線機から VTERM が送出されない場合があります。この際はホットスポットの TX ハングタイムにより補完され、疑似 VTERM がホットスポットからサーバーに送られ、サーバーではストリームが通常終了したと判断します。

また、RF 側では VTERM が発生していても、ホットスポットとサーバーのネットワーク上で通信異常があり VTERM が喪失された場合には、サーバーがストリーム中断後に一定時間でストリーム強制終了と判断します。

HOLD ― 30秒

ストリーム(アクティブステータス)の後にHOLD(受信待機)が30秒入ります。 この間に Origin/ Target側どちらかで音声ストリームを受信した場合のみセッションが18分を限度に継続されます。 なにも受信しない場合は次号TG4000の切断が入り、セッションが終了します。

セッションごとの参加局数 ― 無制限

Origin / Target 側の SFRデジピーター共に接続局数の制限はありません。通常のラウンドQSO であれば問題なく対応できます。

また、音声ストリームを確認した局と参加局として記憶し TG4000 / ID4000 の切断制御のために管理されています。

セッション中の排他制御

Meshセッションは SFR 1:1 のペア通信です。ペア以外の SFRデジピーターからのアクセスリクエストは接続拒否され、当該ペアが話中(BUSY)である音声案内が配信されます。またペアになっている SFRデジピーターから、ペア以外の SFRデジピーターへの Mesh-TG が送出された場合も無効として扱われます。

状況 どうなるか
711111 と 711112 で Meshセッション中に、711113 から 711111 宛に接続要求があった 711113 側で「711111 は BUSY である」旨のアナウンスが流れます。
711111 と 711112 で Meshセッション中に、711111 にアクセスできる他の局が711113 宛の接続要求を送出した ドロップされます。何も起きません。